君と出会って

ふと、視線に気がついて。

振り返ると。



…真由。



疑心暗鬼な目をしてこちらを見ている。

「真由、こっちにおいで」

そう、手招きするけど。

真由は来ようとしない。

「真由ー?」

少し、俺の声に負の感情が入ったらしい。

真由は一瞬、ビクッ、とすると

「…そーちゃん、やっぱり私と結婚しちゃ、いけなかったんだよ。
…ゴメン」

目に涙を浮かべた真由は、クルッ、と逆を向いて走り始めた。

「…なんで」

俺は立ち上がり、周りを見てため息をついた。

「はよ、追い掛けた方がええよー」

光のその声にもイライラして、俺は真由を追い掛けた。