君と出会って

とにかく高速道路をぶっ飛ばし…

ストレートで出した速度なんてとてもじゃないけど、言えない。

日曜だし、渋滞が所々で起こっていたけど。

気にしない、そのまま突っ走れ。



休憩も取らずにひたすら走って、俺は午後8時くらいに病院へ着いた。

ちょうど真由が分娩室に移動する所で。

「真由、大丈夫か?」

そう声をかけ、手を握ると、案の定。

真由の目にはみるみるうちに涙が。

「俺、優勝したよ」

そう言った途端、涙は止まり、目を真ん丸くした真由。

必死におめでとう、とでも言いたいのだろうけど、痛くて言えない。

「子供を産んでから、たくさん話してあげるから今は産む事に集中して」

思わず苦笑いしながら俺がそう言うと、真由は苦しそうに頷いた。



それから2時間くらい経って。

睦海が産まれたんだ。