君と出会って

「じゃあ、真由、帰るよ」

俺は左腕の時計をチラッと見つめた。

そろそろ戻らないと。

家に帰って洗濯物を取り入れたり色々あるから。

「えー…、嫌だぁ。
睦海はしばらく実家にいるし、気にしないでいいし…もうしばらくいて欲しい」

…出た、睦海並のワガママ。

俺は真由の顎に手を添えるとそのまま唇にキスをした。

「…ダメ。
今日は真由がいない分、俺のする事が多いから帰るよ」

「…じゃあ、宿題」

真由はそういうとあらかじめ用意していた写真をアルバムに貼付けて1冊完成させた。

「写真に対してのコメントを紙に書いてきて。
メモをそこに挟んでて欲しい。
で、明日そーちゃんがそれを持って来てくれたら、私がまた貼付けるから」

…なんと面倒な。

「…コメント、簡単でいいよね?」

長々となんて、書けないよ?

真由は満足気に頷いた。

「明日も来れる?」

「…仕事の様子見ながら来れたら来るから」

さすがに。

外へ出る用事がないと、みんなの目があるからね…

「そっか。
じゃあ、今度そーちゃんが来るまでに何冊かちゃんと作っておくから」

…気が遠くなるよ、真由。