中に入るともう、男の方が揃っていた。
「まじ、遅いんだけど!」
一番に声をあげたのはギャル男…
あれ?なんかキャラがみんなかぶってる?
右からいくと先程のギャル男。 緑さんとかぶってる。
眼鏡をかけていかにも知的、鳴壬さんかな。
すっごく人懐っこそうな童顔の…あんずさん?
スポーツマンのようで優しそうな笑い方…篤那のタイプだ。
あと、もう1人は隅でケータイをいじっていて顔をあげもしない。
態度悪っ
「ごめんっ!女子の方でちょっとした自己紹介してて」
顔のところで手を合わせてごめんなさいポーズをする篤那は気合い入ってるってすぐわかった。
目線の先はスポーツマン。
「じゃあ、自己紹介しちゃおうか。」
「俺は田中蓮(たなかれん)っ!!」
と、ギャル男。
「岡田智紀(おかだともき)です。」
にっこり微笑む眼鏡。
「はいっ!僕は小林虹(こばやしこう)だよぉ」
お前はガキか。
「園田涼平(そのだりょうへい)です。」
優しいく笑うスポーツマン。
短い空白の時間が開いている。
お前だよ、無愛想。
私の痛い視線に気づいたのか園田君がケータイをいじっている奴をこずく。
やっと顔をあげて口をあける。
「…森田優璃(もりたゆうり)」
自分の名前だけを言ってまたケータイに目線をもどした。
