薄暗い、石の壁に囲まれた部屋に二人の子どもが居た

「ごめんなさい・・・」
少女が誰かに謝った
「何で君が謝るのさ、僕が・・・自分でやったことだよ」
誰かが答えた。少年の声だった

「でも・・・」

「君があんな物に縛られて悲しむのを、見たくなかった」
「エリオ・・・」
「それだけ・・・それだけだったんだ」
「でも、そのせいでエリオが・・・」

エリオと呼ばれた少年は、優しく少女に微笑みかけた
「泣かないでよ、リア。僕のしたことの意味が無くなっちゃうじゃないか」
「ごめんなさい・・・ごめ・・・な、さい・・・」


二人は錆び付いた金属の柵に阻まれていた。近づくことは、できなかった


「何で神様は・・・私たちに冷たいのかな・・・?」
リアは一人、呟いた