図書室に戻ってきた、時間は来たときと同じ時間だった。
1時間目の現代文が始まっているので、二人は急いで教室に向かう
「お前な、リドルっての・・・止めろよ」
「何でさ、かっこいいじゃん」
和訳すると、「謎の人」である
「お前はリクだ、リドルなんかじゃない」
「え・・・」
リクは少し驚いた表情をした。
「何か特別な理由があるのかどうか知らないけど、俺やソラたちにとってお前は“リク”何だ。だから・・・」
確かに“リドル”と名乗っていたのは単なる洒落というわけでも何でもない。
理由があって、そう名乗っていた。
でも、シオンはリドルを“リク”として見ていた。
「うん、そうだね。そうするよ」
リクは頷いた。
声は明るかったが、顔は全く笑っていなかった。
そのとても無機質な表情を見せたくなかったのか、リクはシオンから顔を背けた
とても嬉しい、嬉しいけど・・・僕は、
「さて、どうしようか」
二人は教室前に着いた
「やっぱ帰るか」
「いや、授業にはちゃんと出ようよ」

