「あ、あのなあ・・・誰にだってあるだろ。何かこう・・・今日は何かいつもと違うなーって日が」
「そーだねぇ」
「何かこう、朝から体が重くってさ、いや、体っていうか頭の方が。で、いつもならいっそ学校を休んでしまおうかと思ってたんだろうけど今日は何故か行きたいと思ったんだ。だから今日の俺は何かおかしいんだ、絶対」
「そーーーーーだねぇ・・・」
何だかイラッと来るリクの返答に腹が立ったシオンは、
---ゴツン
「痛い・・・」
リクの頭を小突いた。
口では痛いと言っているが、軽く小突いただけなので顔は全然痛く無さそうそうだった。
「ところでさ、体が重いって言ってたけど・・・どんな風に?」
通学路を歩く途中リクがいきなり質問してきた。さっきは全く興味が無さそうだったのにこいつは・・・。
そう思いつつシオンは、
「うーん、例えるなら何かが俺の体内に入り込んでくる感じ。何か急にたくさん水を飲んだみたいに、腹の辺りを中心に全身が重くなって・・・それが段々頭の方に上ってきて・・・」
ちゃんと答えてやるのだった。
何やらリクが珍しく深刻そうな顔をしていたので、「どうした、腹でも壊したか」と冗談交じりに聞いてみたが返答は無かった。
「おい、・・・リク?」
ちょっと心配になったシオンがもう一度語気を強めて呼びかける。
「あっ、え、え・・・何、どうかした?」
「どうかしたってお前・・・」
人に質問しといてお前・・・とことん俺を甞めてるな・・・。
だがいつも無意味に明るいリクがどこか変な感じがした。
“雨が降ると一時的に鬱症状に陥る病”がうつったのだろうか。
「ごめん、少し考え事してた・・・」
予想の範疇を越えた答えが返ってきた。予想外です、という奴だ。
天然色の色濃いリクのことだから、ぼーっとしてたぐらいの返答を想定していたのだが。
まさか考え事とは。
「ちょ・・・僕だって考え事くらいするって」
何やら怪訝な顔をしていたシオンを見て、リクが言った。
やはり今日は、何かがおかしい気がした。
「そーだねぇ」
「何かこう、朝から体が重くってさ、いや、体っていうか頭の方が。で、いつもならいっそ学校を休んでしまおうかと思ってたんだろうけど今日は何故か行きたいと思ったんだ。だから今日の俺は何かおかしいんだ、絶対」
「そーーーーーだねぇ・・・」
何だかイラッと来るリクの返答に腹が立ったシオンは、
---ゴツン
「痛い・・・」
リクの頭を小突いた。
口では痛いと言っているが、軽く小突いただけなので顔は全然痛く無さそうそうだった。
「ところでさ、体が重いって言ってたけど・・・どんな風に?」
通学路を歩く途中リクがいきなり質問してきた。さっきは全く興味が無さそうだったのにこいつは・・・。
そう思いつつシオンは、
「うーん、例えるなら何かが俺の体内に入り込んでくる感じ。何か急にたくさん水を飲んだみたいに、腹の辺りを中心に全身が重くなって・・・それが段々頭の方に上ってきて・・・」
ちゃんと答えてやるのだった。
何やらリクが珍しく深刻そうな顔をしていたので、「どうした、腹でも壊したか」と冗談交じりに聞いてみたが返答は無かった。
「おい、・・・リク?」
ちょっと心配になったシオンがもう一度語気を強めて呼びかける。
「あっ、え、え・・・何、どうかした?」
「どうかしたってお前・・・」
人に質問しといてお前・・・とことん俺を甞めてるな・・・。
だがいつも無意味に明るいリクがどこか変な感じがした。
“雨が降ると一時的に鬱症状に陥る病”がうつったのだろうか。
「ごめん、少し考え事してた・・・」
予想の範疇を越えた答えが返ってきた。予想外です、という奴だ。
天然色の色濃いリクのことだから、ぼーっとしてたぐらいの返答を想定していたのだが。
まさか考え事とは。
「ちょ・・・僕だって考え事くらいするって」
何やら怪訝な顔をしていたシオンを見て、リクが言った。
やはり今日は、何かがおかしい気がした。

