私はいま週3回、つまり1日おきに透析の為に通院している。そしてこれは死ぬまで私についてまわる。もちろん自分のせいでこうなってしまったのだからしかたない。でも私のなかでは透析する事は受け入れられてる。もう悩む事もない。
しかし過食嘔吐は受け入れられなかった。こんなの自分じゃない。こんな辛い思い自分は望んでなんかない。そう思っていた。一生治らない気にもなった。私がこの病気を克服するまでに発病してから丸15年もかかった。過食嘔吐の症状がおさまり普通に食べられるようになって約2年になるが全くそれらしき症状は出ていない。完治したと言って間違いないだろう。でも、いざ元の自分に戻ってみると、何がきっかけで治ったのか見当もつかないと言うのが本音だ。いろんな医者についてさまざまな治療を行ったのにあの地獄から救ってくれる人はいなかった。
これはどういうことか。他力本願では駄目だ。 自分の事は自分が一番よくわかっているはずだから。自分の考え方を変えてみれば世界の見え方も違ってくる。大切なのは自分を知ることだ。
他人の事を思いやる気持ちも大切だ。自分が過食嘔吐しているとき周りの人に自分がどう写っているかかんがえてみたらどうだろう。少しは我慢する気になるだろう。でも、無理して我慢しているうちはまだまだだ。自然に受け入れる。今の自分を認めて行く事が大切だ。ありのままの飾らない自分を受け入れるのだ。
人は外見じゃない。重要なのは心である。

拒食症は必ず治る病気だ。何年かかるかはわからない。人により、病気の状態によっても違ってくるだろう。治り方もさまざまにあるだろう。
どんなに苦しい毎日でも必ず抜け出すことはできる。完治した私が言うのだから間違えはない。
拒食症の人はみんな希望をもって生きて欲しい。
もっと自信を持って生きて欲しいと思う。いつか治るんだと信じて…