外泊して、月曜日は父が仕事でいなかったので過食嘔吐してしまうことが多かった。自分なりに上手く時間を使おうと洗濯をしたり父の夕飯の支度をしたり。でもお腹がすいてちょっと食べただけなのに『過食のスイッチ』が入ってしまって過食嘔吐してしまうと以前はなにも感じなかったのに罪悪感や後悔出来るようになってきた。一人部屋から4人部屋に移りやっと人間らしい生活ができるようになった。入院して4年目、やっと退院の兆しが見えてきたときに病魔はやって来た。再び嘔吐が始まり、体重減少。過食は出なかったものの外泊禁止令がだされ、病院にこもりっきり。そんな自分はなにを一番望んでいるかを考え直した。
自分は自由になりたい。こんな狭い世界で一生過ごすなんてやだ。病院から抜け出したい。脱出したい。そのためには食べなければいけない。身体にエネルギーを。納得したら自然と食べ物を受け入れられた。
4月、自分の誕生日までには退院したい。医者と相談しいよいよ退院。本当に長い入院生活だった。まだ、油断はできない。いつ、衝動にかられるかわからない。