食べれるようになったら退院させてくれると父と約束したので嫌なのを我慢して食べた。しかしそう簡単には退院させてくれなかった。はじめは少しでも食べれるようになったらという約束だったのにいつの間にか3食普通にたべれたらに変わっていた。市立病院が新築され分院は閉鎖されることになり新しい病院へ引っ越しすることになった。新しい病室は鍵がついていて私は個室部屋に閉じ込められ外から鍵をかけられ一歩も外に出られない状態にされた。その頃はわずかずつてはあるが1日3食、食べれるようになっていた。1日2回わずかな量だが自分で食べたいものが食べられる『おやつ』が許可された。しばらくすると午前中10~12時までと午後2~4時まで部屋解放の時間になった。解放時間には部屋から出てテレビをみたりすることも許可された。これは『行動療法』というものである条件を満たすとそれに見合った褒美を与えるというもので、自由になる時間を与えるかわりに医者の出すノルマをはたす。例えば体重を1㌔増やすなど。
その行動療法で『33㌔を1ヶ月続けたら退院にしましょう。』という話しになった。私はなんとか退院したくて嫌いな点滴も毎日2本したしご飯も残さず食べた。一月後、条件クリアで退院が決まった。だが悲しいことに1週間しか家にいられなかった。すぐに病院に逆戻りになった。