レオと私の14年

それは、レオが家族になって間もない頃かもしれないし

もっと、ずっと経ってからかもしれない

もう、いつ頃だったか、記憶は定かではないけれど


ハッキリと覚えてる


私が、初めてちゃんとレオに触れた瞬間

私が、初めてレオをこの腕に抱いた瞬間


いつものように、遊んだあと

ケージに戻すため、レオを抱きかかえていたお母さん

その隣に立つ私


『かわいいね』

って、いつもの会話の始まり

お母さんの腕の中でくつろいでるレオ

なぜだか、恐怖心よりも、愛しさのほうが強くなって

そっと手を差し延べてた

微かな恐怖心

でも、触れたアナタは、ぬいぐるみみたいにフワフワしてて


『抱っこしてみる?』

って、お母さんの言葉に、頷いてしまった