「ん・・・」


 あ、おきちゃった!


 まだ心の準備ができてない!



「・・・お前何してんの?」


 私はあせっていたので髪の毛をとかしていたくしが、髪の毛に絡まっていた。


 そして私は髪の毛を無理矢理とかそうとしていた。


「あっ・・・」



 恥ずかしー。


 何やってるんだろう、私。



「ほどいてやるから、もっと近づけよ」



「へ?」



「へじゃねーよ。早く。命令」


 命令!?


「わかりました・・・」


 従わないと怖いし。


 って、


 近い!


「・・・」


 茉里唖の息が私に少しかかってる。


 物凄く恥ずかしいよ。


 私の髪に触れる茉里唖の手。


 大きいなぁ・・・。


 触れ方がすごく優しくて、いつもの茉里唖じゃないみたい。


「結構絡まってんな・・・」


 少し低い声が私の耳に響く。


 茉里唖の声って心地いいな・・・。


「・・・なんだよ」


「え?」


「えじゃねーよ。じろじろ見過ぎ。ってかこっちみんな。やりにくい」


 知らないうちに茉里唖を見つめてたの!?


 好きってわかった途端茉里唖がものすごくかっこよくみえる・・・。


 みえるっていうかふつうにかっこいいんだけど。


 今まで全然意識してなかったから、なんかへんなかんじ。



“ガチャッ”


 ん?誰だろ。


「あら?霧越さんと芥川君。どうしたの?」