奴隷と悪魔





信じられない。


どこまで自分勝手なの、茉莉唖は。


私が苦しんだこと、たくさん泣いた事、知らないくせに。


怒りが込み上げてくる。


必死で抑えようとするけれど、ひとつひとつ言葉として溢れ出てくる。


「なに、考えてるの。あんた、自分が何してるのかわかってるの?最低だよ…。」


「なにって」


「あたしは!!」


茉莉唖の言葉を遮る。


「モノじゃないの!叩かれたら痛いし、嫌なとこされたら苦しい!他の女の子とっ…」


一瞬の躊躇、でも。


「ラブホテルいくのみて、エッチしてるの想像したら胸が引きちぎれそう!!!!」


言ってしまった。


「そのくせあたしは奴隷!?あたしの身体がほしいってこと!?あんたの欲を吐き出すための奴隷だったってこと!!?あたしとあんたが繋がれてたのは身体だったってこと!!」


言葉とともに涙も溢れでる。


「っ…!!!」


耐えきれずに部屋から飛び出した。


一瞬聞こえた茉莉唖の声は無視して。