奴隷と悪魔






 私は首を横にふった。



 茉里唖に会ったんじゃないよ。



「じゃあ、茉里唖と一緒に歩いてたコがわかった?」



 また首を横にふった。



 わかったらいいのにね。



「じゃあ・・・」



 いつもなら気を使って聞かないでいてくれる歩波くん。



 でも今日は違った。



 どうして?



「歩波くん。私・・・」



 また涙が出てきちゃうよ。



 どうしよう。



 抑えなきゃ。