奴隷と悪魔




 私は芭衣ちゃんを追いかけた。



 校門まで走ったけれど、芭衣ちゃんの姿はもうどこにもなかった。



 そういえば芭衣ちゃんって足速いんだっけ。



 私はグラウンドへ戻った。


 サッカー部への応援は止まない。


 深君はマネージャーの熱い視線を浴びながらサッカーをしている。


 マネージャーは深君のことが好きなのかな。


 じゃあ深君は?


 深君はマネージャーのこと好きなのかな。


 部活はまだまだ終わる時間にはならないし、私は深君にそんなこと聞いてどうすることもできない。


 芭衣ちゃんが深君のこと好きだってことは、私からいうことではないから。



 どうしよう。


 とりあえず家に帰ろう。



 何故か私は速足で家に帰った。