『桜』と『はちみつ色』の君 【短編】





   ーー入学式ーー


 天気は生憎の花曇りだったけど、桜並木道はとっても綺麗だった。

 式も恙無く終わり、クラスには気の合いそうな子もいて、馴染めそう。

 まずは、一安心。





 入学して二・三日は、『桜』もすごく綺麗だし、友達も増えて、ドキドキ・ワクワクした。



 でも、四日・五日と経つにつれて、確かにドキドキもワクワクもするんだけど、何かが・・・?


 学校に慣れきたから?


 ううん、・・・何か違うと思う。


 だって、あんなに大好きだった『桜』を見ても、あんなに憧れてた『桜並木道』を通っても・・・、「何か」、もの足らないような気がする。...



 好きだったもの、憧れだったものが、

 どんどん色褪せていく・・・