『桜』と『はちみつ色』の君 【短編】





 公園を後にし、神社に戻って来た。



 車から降りると、蒼一朗さんは車のトランクから何かを出している。


 「じゃぁ〜ん! これなーんだ?」



 置かれたものは、木製の背もたれのついた長イスだった。


 「これ、どうしたんですか!?」


 「僕が作ったんだ。座ればゆっくり桜を見られるだろう?
これ作っててレポートが徹夜になっちゃったんだけどね。」

 言いながら笑う。





 神社の裏に持って行き、桜の木がよく見える所に置く。


 「此処に座って、見てて。
 家近くなんだ。車を家に置いてくるから。」


 そう言うと、走って行った。