『桜』と『はちみつ色』の君 【短編】



 時計を見ながら、

 「そろそろ行こうか?・・・
 さぁ、車にどうぞ。」


 さりげなく、助手席のドアを開けてくれる。


 何しても様になるなと、思いながら車に乗ろうとしていると・・・




 「今日の椿ちゃん、すごく可愛いよ。」

 と、笑顔で囁く。



 私はあまりの恥ずかしさで紅くなり、俯く。


 なんでこんなセリフさらっと言えちゃうのかな・・・この人は。...



 言った本人は気にする様子もなく運転席へと座っていた。


 こんな人と二人きりなんて、大丈夫・・かなぁ。