『桜』と『はちみつ色』の君 【短編】




 「いいから、ちょっと来なさい!」


 お母さんは、私の手を握ると二階の私の部屋に連れて行き、



 「これ!これを着て行きなさい!」


 服を渡され、持っていた籐のバスケットも取り上げられて、


 「着替えたらリビングに取りに来なさいね〜♪」


 そう言うと、満足げに鼻歌を歌いながら階段を降りて行った。




 渡された服を見て、ため息をつく。




 ハイウエストにポイントをもってきた黒地に小花のキャミワンピに、白のニットカーディガン。




 着替えないと、拗ねてブツブツ言って、後が大変だからなぁ...



 渋々着替える。