瑠璃はそのコトバを聞いた瞬間、ピクッとからだを震わせた。 鼻をおおったまま少しうつむいて、長い髪で顔を隠した。 『…そだねぇ。悠ちゃんの言う通りだ。自分のコトバには、責任もちなさいって、ね。』 語尾が上がると同時に瑠璃は顔をあげ、作り笑顔で微笑む。 そして、数メートル先の下駄箱に向かって小走りで駆けていった。 残された俺は、制服のポケットに手をつっこみ、瑠璃の後ろ姿を見つめた。 胸の奥にかたまった、この感情を、恋だとはわかっていなかった。