俺はゆっくりと明日美を見た。
『あのね、あの子、高…』
『どーでもいいんだけど。』
明日美が言いかけたコトバをふさぐ。
『え…?どうでもいいってなによ?』
『どうでもいいんだよ。アイツがどこの高校受けようが、俺には関係ねぇの。別に同じだろぉが違かろぉが知らねぇよ。』
はーっと、大げさにため息をつく。
明日美の顔を見上げると、あきれたような、それでいて怒っているような。
微妙な表情をしていた。
『悠人。あんた、ほんっっっとに最低ね。あの子の気持ちなんか、なにも見えてないのね!』
…瑠璃の、気持ち?
『おい、それどーいう…』
振り返ると、明日美の姿はもうなく、頬杖をついて俺を見るケンだけがそこにいた。
