『それより悠ちゃん、今日3限英語だよ?悠ちゃん当たる日でしょ、宿題やったの?』

『今日英語あったんだ。てか宿題なんかあったっけ?』

『もー悠ちゃんは!また先生に目つけられるよ?』

さっきよりももっと不服そうに整った顔をゆがめながら、控えめなキーホルダーとお守りをつけたスクールバックに手をのばす。

入り口の空いたバックの中をすこし覗くと、教科書とノートがいくつか入っていた。