最初は冷やかしてきた奴らにも、
瑠璃は冷静だった。
肯定的でも否定的でもなかった。

そんな態度が許されるくらい、
瑠璃はまっすぐで…
誰にでも愛される女なのだ。



今日も気だるく歩く俺の背中を、
朝から元気に走って、
追いかけてくる瑠璃。

白い肌に真っ赤なほっぺたは、
おとぎ話に出てくるお姫様の様で
どこか心を惹かれるものだった。