俺は必死に自分を保っていた。 瑠璃のすこし癖のある、甘い声を聞いていると、今にもこの気持ちを伝えてしまいそうだった。 受話器を持つ手には汗がにじんでいる。 電話の向こうでは、瑠璃が学校の制服についてなにか喋っているが、内容など頭には入ってこなかった。 瑠璃のその声だけが。俺の理性を吹っ飛ばすんだ。