うだうだ考えてたらあっという間にお昼休み
後ろを振り向いて里美ちゃんとお弁当を食べる

あーなんか食欲ないや

「私もしぃが楠木と話せるように協力してあげるから。元気だしな」
「…うん。ありがと里美ちゃん」

口ではきついこと言うけどやっぱり優しい
私も里美ちゃんみたいに綺麗で物怖じしないで言いたいことはっきり言える子だったらよかったのに
でも悩んでたってしかたない!
里美ちゃんも協力してくれるって言ってるんだから頑張らなきゃ!

よしって力入れて、今日のお弁当のメイン唐揚げに手をつけようとしたとき
横から長くて綺麗な指がさっと唐揚げを取っていってしまった

「もぉらい!」
「え……??」
「うん。うめぇ」

そこにいたのは

「楠木くん…」