討竜の剣

小さな目、小枝のような鼻。

人間によく似ているが、どこか違う風貌。

俺は初めて見る。

こいつがドワーフか…。

「…数日前も通った…ドーラのナハト・リアリー…ファイアルで用事を済ませ…帰って来た…」

両手を挙げ、敵意のない事を示すナハト。

「最近アイスラ人やら何やらよくこの山を通るが…お前は覚えている…あのやかましい鉄の乗り物に乗っていた娘…」

目玉をギョロリと動かし、ナハトを上から下まで見た後。

「通れ」

ドワーフは野太い声で言った。

「ありがとう…」

再び歩き出すナハト。

しかし。

「待て!」

その歩みをまたも鋭い声で制される。

「お前の後ろのその小僧は何だ!?」

ドワーフが俺を見て言った。

「…血の匂いがする…魔物の血の匂い…小僧、ファイアル人か!」

その声と共に。

「ファイアル」

「ファイアル」

「野蛮な狩猟民族」

「魔物殺しのファイアル人」

そこここの窪みから、ドワーフが顔を覗かせ始めた。

その視線は、決して友好的なものではない…!