討竜の剣

角を担ぎ、ナハトに肩を貸しながら、俺はようやくの思いで街へと辿り着いた。

とにかく体を休めよう。

そう思って食事も再生竜の角の加工も後回しにして宿を取る。

ベッドに横たわった俺とナハトは、死んだように眠り続けた。

過酷な戦いだった。

初めて本当に死を意識した戦いだったかもしれない。

だけど、それに見合う収穫はあった。

遂に竜種の素材全てが集まった。

ナハトが考えていた究極の竜種討伐の為の剣。

それがいよいよ完成するのだ。

十分に睡眠をとり、俺が目を覚ますとナハトはいなかった。

テーブルに書き置きがある。

『加工の為に武具屋に行きます。素材と剣を持っていきます』

寝ぼけ眼でそれを読みながら、俺はもう一度ベッドに突っ伏した。

自分で言うのもなんだけど、俺はここまでよく頑張って四体の竜と戦ったと思う。

もう少しの間、まどろんでいたって罰は当たらない。

そんな事を考えていた。