討竜の剣

深々と、剣が再生竜の身に突き立てられる。

だがそれだけだ。

再生竜の傷はたちどころに塞がっていく。

所詮は無駄な足掻きという奴だった。

「…っ…」

最早剣も握っていられず、地面に倒れる。

立ち上がる力すら残っていなかった。

…ここまでだ。

反撃の糸口も力もない以上、敗北を認めるしかない。

魔物の討伐において、敗北はつまり死を意味する。

俺もナハトも、この場で再生竜の餌食となる。

狩るか狩られるか。

魔物の狩猟はそれが全てだ。

しかし。

「…それでも守りたい…か」

ふと、再生竜がそんな事を呟いた。

同時に彼は自らの肉体に牙で傷をつけ、そこから滴り落ちる血を俺に浴びせる。

…傷が…癒えていく…。

まるで奇跡でも起きているかのように、全身の火傷が見る見るうちに回復していく。

「再生竜の血だ…治癒の力があっても不思議ではあるまい」