討竜の剣

俺は身構える。

こいつは…再生竜はもう、かつての英雄ではなくなっている。

既に人間に絶望し、この世を見限った竜種と化している。

それでも。

「待って…!」

ナハトが俺と再生竜の間に割って入った。

「私達は…欲望の為に貴方を討ちに来た訳じゃない…聞いて」

彼女は再生竜に語る。

かつての土の英雄の故郷でもあるドーラが環境汚染によって自然を失いつつある事。

汚竜によって危機を迎えている事。

その為にファイアルの民である俺に協力を仰ぎ、今こうして竜種の素材を集めながら究極の剣を造ろうとしている事。

「貴方の命を奪おうとは思っていない…ただ、素材を分けて欲しい…貴方の肉体の一部を分けてさえくれれば…私達は事を荒立てる気はない…」

再生竜を見つめながら、ナハトは語る。

「……」

再生竜の、しばしの沈黙。

彼はその後首をもたげ。

「!!!!!」

ナハト目掛けて炎の息を吐き出した!