討竜の剣

「だったら!」

俺は問いかける。

「数十年前にあんたを仕留めたっていう噂は…!」

「戯れだ」

再生竜は吐き捨てるように言った。

「飽き果てるほど訪れる狩猟者に疲れてな…戯れに死んだふりをして、ある狩猟者に我が身の一部を素材としてくれてやったのだ…結果は富と名誉に溺れ、その狩猟者は堕落しきった余生を過ごしたというではないか…失望の限りだ…」

再生竜の眼から、光るものが零れ落ちる。

「私が…四英雄と呼ばれた者達が命を賭けて守ったものは…そのような欲にまみれた者達ではない…」

だから、今も尚魔物として生きているというのか。

人間に失望し、こうして人里離れた場所で、素材欲しさにやって来る狩猟者を葬って生きているというのか…。

「昔語りはここまでだ」

再生竜の眼がギラリと光った。

「命惜しくば立ち去れ。それでも尚、私の身の一部が欲しいというのならば容赦はしない。この場で焼き尽くしてやるまでだ」