討竜の剣

「!?」

目を疑う。

傷が…消えていた。

今しがた斬りつけ、流血をもたらした筈の刀傷が…消えている。

「どうした?」

再生竜が余裕の態度で言う。

「遠慮は要らない…何度でも斬るがいい…気の済むまでな」

「…!」

まさか…まさかまさか!

嫌な予感を拭いきれないまま、それでも一心不乱に剣を振るう。

何度となく再生竜に傷を刻み込む剣。

そしてその傷は、瞬きほどの間に塞がっていく。

「…そ…そんな…」

呼吸を乱す。

剣が…通じない。

再生竜はその名の通り…そして噂通り、常軌を逸した再生能力を持っている!

「満足か…?」

大きく息を吸い込む再生竜。

まずい…炎の息だ!

回避しようにも間に合わない!

だが。

「アキラ…伏せて…!」

ナハトの声が背後から聞こえた。