夜になり、塾におくって行ってもらった。

「「こんばんは」」

「ちーっす」

「今日誰もいないんですね」

「あぁ今日は誰も来てない」

「先生今までありがとね」

「こちらこそ!!」

「あっうちトイレ行ってくる」

夏美が教室を出て行った。


沈黙が続く。

「先生ーー」

「ん?」

「あたし先生のことが好きです」

「……」

返事がない。やっぱりダメだよね

「なーに泣いてんの??人の返事も聞かないで」

その瞬間あたしは先生に抱きしめられた。

「俺もさ…美羽ちゃんと初めて会ったときに好きになったんだ。でも生徒なんかに恋なんてできるか!って思って無理して彼女つくったけどやっぱりダメで結局別れちまった…」