「耳塞いで通りなよ!!」

「わざわざ何で俺がそんな事しないといけねーんだよ」

「あたしの通知表の為」

「ふざけんな!!」

「ふざけてないし」

「勝手にほざいてろ」

「キィー!!あんたまぢむかつく」

「一人でムカついてろ」

「高橋、立花いい加減にしろ!!喧嘩は放課後やれ」

「はーい」

「すんません」

あたしは春樹を睨みつけ席に着いた。

そして再び通知表を開く。成績はまあまあか…
成績の欄にはいつも通りの見慣れた数字が並んでる。

「美羽どうだった??」

「いつも通り!!結依は!?」

「うちもいつも通り…高校落ちるかも…」

「結依の志望校レベル高いもんね」

「うん…」

「夏美ぃー」

少し遠くの席に座ってる夏美を呼ぶ。