ピーンポーン… 宇佐希の家の前には 真っ赤な顔の桜が居た。 小刻に震える手で インターホンを押したんだ。 『へいへいっ』 ドアの向こうから聞こえる 面倒臭そうな宇佐希の声。 ガチャッ… 『お。』 宇佐希が私を見て 少し笑った。 『オカーン!!桜来たよ♪』 宇佐希は、そう叫んで ドアをおもいっきり開いた。 『ほら。入れ入れ★!!』 そう言って 私の手を 強引に引っ張った。 .