キミトナ【番外編】

「なんで急に静かになるんだよ?」

と聞く。

「別に?」

 疑問で返すな!

「あん時どうして樹を選ばなかったのか?」

「あん時っていつよ?」

「俺の誕生日の時の親たちが言ったことだよ。」

「なんであたしが樹を選ばなきゃいけないのよ!」

 雪音が顔を真っ赤にして言った。

「好きなんだろ?樹のこと。見てればわかるよ。」

 ふぅーとため息をついた。

「どうして?」

小声で呟いたので聞き取れなかった。

「はぁ?何?」

「どうして?あたしが樹のこと好きってしってんの?」

「見てればわかるって言ったけど。雪音、自分の癖何か知ってるか?」

 雪音は首を傾けた。


「あたしの癖?」