キミトナ【番外編】

 結局今すぐ選ぶことができないから、高校生になるまでに選ぶことになった。


…なんで雪音はすぐに選ばなかったのかな?




-数日後-


「親たちのあれにはマジびっくりしたな!」

 樹が俺の部屋で勝手にくつろいでいる。


「そうだな。」

「雪音、俺と優一のどっち選ぶと思う?俺的に優一だと思うなー」

 いや、絶対雪音はお前を選ぶから。



 バタバターバンッ

「いーつーき!」

 大きな足音が近づいてきたと思ったら、急にドアが開たと同時ぐらいに雪音が入ってきた。そして、樹に飛びついた。


「うわぁ!

なんだ、雪音か…」

バランスを崩して雪音と一緒に樹は倒れた。

「なんだって何よ!」

「何かよう?」

「樹、葉月姉さんとおじ様(樹の父)が呼んでたよ。」

「そっか…わかった。行ってくる。」


 樹は部屋を出て行った。