「悪い、優一。入れば?」

樹が言ったから入った。

「うまくいったみたいじゃん?」

と雪音に言った。

「いつから待っていたの?!」

「10分前ぐらいかな?」

「そんなに待っていたの?ってことは、聞いてたの?」

「さーね」

と意地悪っぽく言ってやった。


…若干雪音の顔が赤いような・・・




「母さんたちに言わなくていいのか?」

と樹に聞くと、

「そうだね・・・今どこにいるだろ?」

「樹の家の温室じゃない?」

…俺の母さんはいないだろう…ローマ行くって言ってたし…