キミトナ【番外編】

「樹、あのねあたしのこと、どう思ってるの?」

「えっ?」

…早く言えよ!

「俺、雪音が優一のになるのが嫌だ。あの日以来、ずっともやもやしてたんだ。」

「それって…」

「俺、たぶん優一にやきもちやいてたんだと思う。」

…きちんと言えよ!樹!

「雪音、俺お前のこと好きだ」

 すすり泣く音が聞こえた。雪音が泣いてるんだろ。

って言うか俺は入れねーじゃん?!



 しばらく、部屋の外で待っていた。

「どうしたの?優一くん?」

…やばっ!義姉さん黙って!


 その時、部屋のドアが開いた。