キミトナ【番外編】

「雪音?じゃねーよ!雪音を1人にしていいのかよ?」

「雪音を1人にする?」

 興奮気味の樹が俺を睨んできた。

「雪音はお前を選んだんだろ?」

「はぁ?」

「とぼけんなよ?!」




「何してんの?」

 その時、雪音がやってきた。樹と俺が喧嘩しているのにかなり驚いていた。

「なんでもない!」

 なんでもなくないだろ?

「俺がそこ受ける。」

 いきなり樹が低い声で言った。

「はぁ?何言ってんだよ!」


「優一はこの学校にいろよ!」

「なんの話ししてんのよ?!」

雪音が口をはさんできた。


「雪音、少し黙っといて」

と俺が言った。