「先輩、告白してもいいですか!」



改めて言うって、なんだ恥ずかしい。



先輩、知ってますか?



バレンタインにチョコレートをあげるって。



特別な意味があるんですよ?



あたし、受け取っていいんだよね?



そのまま、受け取っていいんだよね。



じゃあ今度は、あたしの想いを受け取ってくれますか?



今までぶつけてきたのより、何倍も何十倍も大きなあたしの想い。



先輩に抱いた恋心。



先輩にだけ、伝えたい。



「じゃぁ、ダメ」



先輩は柔らかい瞳であたしを見つめる。



「俺が言うから」



驚くあたしに、先輩は顔を近づけた。



“チュっ”



「俺も、チョコパワー注入完了」



…あ、ズルい。



「俺も、お前が…」

「あたしもっ!!春先輩が世界1、宇宙1大っ好きです!!」



“ガバっ”




言いながら先輩に飛び付いた。



「うぉっ?!ちょ、俺最後まで言ってねーよ!!」



先輩、大好きです。






~END~