うあっ!?
ボールばかり見ていたため、着地の場所が悪かった。
横にいたディフェンスの足を踏み、あたしはバランスを崩す。
“ドンっ”
「~~っ!」
立っていられなくなり、その場で足を抱え込む。
“ピーッッ”
意外と痛い、かも…。
なんだかもう、泣きそう。
それでも涙をグッとこらえ、友達に肩をかしてもらいながら、コートの外に出た。
あたしの代わりに先輩が入ってくれて、ゲームは再開する。
「都筑、大丈夫か?!」
顧問が、椅子に座らされたあたしに駆け寄る。
「多分…?」
「取り合えず保健室行ってこい。今日は先生いるはずだから」
保健室、ですかぁ…。
行きたくないなぁ。
「……ハーイ」

