いいもなにも、そうする他、あたしのバカな脳みそじゃ、分かんない。
「いいんだ、コレで」
「…じゃ、もう何も言わない。頑張んな」
「えへへ、ありがと」
よーし!!
そうと決まれば作戦実行だっ。
作戦その①
「早音さーん!!」
「あ、ハルちゃんっ」
まずは早音さんに、春先輩をアピールしとかないとっ!
「あのね、春先輩ってね、スッゴクバスケ上手いんですよー!」
「わぁ、本当?あたしまだ見たことなくって」
大丈夫、大丈夫…!
先輩の笑顔が見れれば。
先輩の笑顔さえ見れれば。
こんな事は余裕だよ。
「あ、今度の土曜日うちの学校で練習試合あるので、よかったら来ませんか?」
「え、いいの?」
大きな目をさらに大きくして嬉しそうな早音さんに、「是非!」と笑顔でこたえた。

