翌朝。
いつもの時間に準備して。
いつもの様に家を出て。
いつもの駅に行き。
いつもの自動販売機で。
いつものココアを買う。
ただ…
ただひとつ違うのは、先輩を待たず電車に乗ったこと。
あたしは、春先輩と早音さんをくっつけよう作戦を実行する!
だからもう…告わないんだ。
先輩に好きな人がいると、発覚した以上私の気持ちは告わないと決めた。
先輩と言葉を交わさないまま朝練を終え、教室に入る。
「ハルー?あんた熱でもあんの?」
「え?!」
席に着くなり、アサミがあたしのオデコに手を当てる。
「だって、部長と一緒に来なかったし。プレイにいつものちょこまかさが無いし?」
あたし、そんなちょこまかしてるの?
「実はさ…」
アサミに昨日決意した作戦を、実行する事を告げると、
「えぇ?!ハルいいの?!」
目を見開いて驚いてた。

