迷い― 考え込む闘華は、思案に杞憂し、苦悩する。 ブレイドの言葉は、ある意味、極端であった。 徒党を組む― 利害の一致から、組織の拡大― 根底にあるモノは、欲である。 まざまざと見せつけられた欲望に、闘華は吐き気すら覚えた。 闘華は茫然自失のまま、視線を宙に泳がす。 闘華が手に入れたモノ、手に入れたかったモノは幻想であろう。 それでもソレに固執したのは、兄でもある鬼人に対する見せしめ、だったのかもしれなかった。