「昨日の晩まで飲み明かした友と、たった一枚の金貨で雇われ殺し合う」 まるで、過去を振り返るかのように、ブレイドは語り始める。 「俺達はそういう世界に生きているんだ……」 ブレイドは扉にもたれ掛かり、淡々と傭兵としての心得を声にしていく。 「我々にとって情けは、悪徳と言える。ソイツを美徳と考えてる人間は、戦場に於いて自殺願望者って事だ……」 ソレは戦場で学んだ事なのだろうか、ブレイドの実績でもあった。