鬼 鴉【総集編】



「仲裁の為に、馳せ参じました……」


闘華はその言葉を真摯に受け止めて、冷静に返答する。


「呑気だナ?アンタは、キビトの妹だろう……。俺達にとっちゃあ、二番目に恨む人間だゼ?」


呆れたように声を発するブレイドは、さらに続けて口を開いた。


「仲裁に来る前に、大将を説得するのが先じゃねぇのか……?」


イマ浮かび上がっている問題は、鬼人の失策にある。


「ウチは実力主義だったハズ、いつから独裁主義になったんだい?」


「確かに、そうなのかもしれません……」


ブレイドの意見に対し、闘華は顔色も変えず淡々と同意した。