青ざめた表情で天幕をめくり、闘華は簡易的に作られた寝具に腰を下ろした。



ココは、開かれた草原に造られている鬼鴉親衛隊の自陣―


反乱軍と呼称された、元陸軍海軍の仲裁説得の任を受け、闘華は部隊を引き連れていた。


闘華は憔悴しきった顔を両手で覆い、身震いするように身体を縮める。


ナニがこんなにも闘華を苦しめるのかは、数時間前の反乱軍との会談にあった。