「……陸軍の精鋭隊が、主です」 ロインは飄々と、しかし的確に説明を始める。 「元傭兵隊の人間は半々といった所ですが、結末次第でどう出るかわかりませんね?」 考察も含まれているが、ロインの報告はあながち間違ってはいない。 頭痛が発生しても、手足にはどうする事も出来ないだろう。 ココで末端が判断し行動するようならば、ソレは組織ではなく、独立した存在になる。 頭は必要ではない、という事態になってしまう。 どちらにせよ、可及的、速やかに問題を解決しなければならなかった。