「……フゥン?女を口説く台詞ではないけれど、なかなか新鮮ネ?」 関心したのか興味をそそられたのか、ジェノスは舌先で己の上唇をペロリと舐めると、呟く。 「そういうのを言われたのは、初めてヨ……」 「!?」 ジェノスは妖しく笑みを浮かべると、闘兵衛の首筋を指でなぞる。 闘兵衛はその行為に反応出来ず、ただ固まってしまう。 魅惑― 闘兵衛のように戦いしか知らない男には、非常に効果的な誘惑だった。