「鬼鴉、についてだけどネ……。なかなか面白い状況になってるヨ」 「面白い?」 気を取り直したジェノスの、含みのある言葉に、銃佐ェ門は即座に問い掛ける。 「内輪揉め……。イヤ、内乱、分裂の規模まで膨れ上がってるから……」 小出しながらも、仕入れて来た情報をジェノスは的確に、簡潔に説明していく。 「鬼鴉同士の、政権争いって所かしらネェ?」 その中身を、自分の見解と照らし合わせて、より簡略に声にする。 ソレは、一切合切の無駄を省いている、客商売の言葉であった。